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2019年01月10日

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆は、日本SF三大御三家と言われるSF小説の大家です。筒井康隆のSF作品は、SF的な背景に加え、人間の日常的な心理や行動を赤裸々に描写したものを織り交ぜることにより、SFをより身近な物語に仕上げています。筒井康隆の作品の魅力を追っていきましょう。

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆の作品の種類と選び方

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

日本を代表するSF作家、筒井康隆をご存じでしょうか。筒井康隆は1960年に同人誌「NULL」においてSF短編小説「お助け」を発表し、文学界にデビューしました。当時はSFというジャンルの受け入れ先がなく、私財を投じて同人誌を創刊し、植物学者の父や弟と執筆活動をしていました。

「NULL」創刊号が江戸川乱歩の目にとまり、以来、筒井康隆は「NULL」を通じてナンセンスSF小説を発表しつつ、各文学雑誌にショート・ショートを寄稿するという日本におけるSF小説の草分け的存在となりました。

今回は、星新一、小松左京と並ぶ「日本SF御三家」の一人と言われる筒井康隆の代表作やおすすめ作品を紹介していきます。

筒井康隆の作品の種類

筒井康隆の作品ジャンルはSFに分類されますが、その活動範囲はジャンルを越え、実験的小説、ドタバタコメディ、純文学など幅広く展開されています。なかでもSFをベースにしたナンセンスなショート・ショートは筒井康隆の得意分野であり、SF小説に始めて挑戦する人にも、普段はSF小説を読まない人にも、さらっと読めて読み応えがある仕上がりの作品が多いのでおすすめです。

筒井康隆の作品の選び方

筒井康隆は活動年数も長く、現在も精力的に活動し、新しい試みにも前向きな姿勢で有名です。筒井康隆は、ホリプロに所属し、自身の原作であるテレビドラマや映画に登場するなど、SF作品ファン以外の人々からの認知度も高いことから、各メディアで筒井康隆作品をおすすめとして紹介されることも多く、「実際に読んだことはないが、作品名は知っている」という方も多いでしょう。

「初めて筒井康隆の作品を読んでみよう」という方へは、実際に筒井康隆ファンが読んで、テレビやインターネットのブログなどに感想を寄せているものなどから手に取るのがおすすめです。筒井康隆の作品は、作品内で使われている語彙も多く、表現も多彩のため、初めて読む人にはユーモア短編集などをおすすめします。

筒井康隆の作品おすすめ人気ランキングTOP3

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

では実際に、多くの人に愛されている筒井康隆のおすすめの作品をランキングで紹介形式で紹介します。実際に「これを機に筒井康隆の作品に触れてみよう」という際の参考にしてください。

ランキング3位:「宇宙衛星博覧會」

宇宙衛星博覧會
宇宙衛星博覧會
口コミ

大学時代にむさぼり読み、 頭が創造を自由にしてくれた、はちゃめちゃなSFです。 電車の中で読むと、耐えられなくなって苦しいと思います。

筒井康隆の初期のナンセンステイストのSF作品が詰め込まれた一冊です。エロティックかつグロテスクな表現を全面に出しつつ、筒井康隆自身の教養の高さを盛り込んだSF短編の数々には賛否両論もありますが、読者層からの支持も厚いおすすめの作品集です。

関節を鳴らす音でコミュニケーションを図る星からきたエイリアンと、関節を鳴らすことが得意な地球人との顛末を描いた「関節話法」や、地球人とエイリアンで同居してみたらお互いの常識が違いすぎて破滅の一途を辿る「最悪の接触」、休憩で寝ていた看護師と急病の女性患者を間違えて手術してしまった「問題外科」など、ブラックでシニカルなSF作品を多数収録しています。

異星人との接触という非日常の舞台を通じて、人間の心理や日常の行動をするどく描写しているおすすめの作品集です。

ランキング2位:「笑うな」

笑うな
笑うな
口コミ

筒井作品の中で一番好きかもしれません。 初めて読んだのは14歳。 今でも時々読み返しています。一番好きなのは、ダチョウ。

訪ねてきた友人が「タイムマシンを開発した」という一言から始まる、SFショートコメディです。「笑うなよ」と言われれば言われるほど「ワハハハハハ」と笑ってしまう登場人物たちとなぜか唐突に開発したタイムマシンとの絡み合いが絶妙な表題作を始め、たくさんのSFショート作品が収録されたおすすめの一冊です。

ブラックな皮肉を交えている反面、ユーモアに富み、重いテーマを含んでいる作品でありながら軽く読み進めることができる独特のショートショートが筒井康隆らしいおすすめの作品です。

初めて筒井康隆の作品を読んでみたいという方にもおすすめですが、病院や銀行などでの順番待ちでさらっと一編だけ読むという読み方もおすすめのお得な一冊です。

ランキング1位:「旅のラゴス」

旅のラゴス
旅のラゴス
口コミ

15歳の時に読みました。20歳になったいまでも、海外にバックパックで旅する前や長期休みになると毎回読みます。たぶん一生読み続けそう、本当に大好きな本です。

科学が衰退し、ひとつの文明が滅びた後の世界を、ひとりの男が旅するという壮大な世界観の物語です。

人々は衰退した科学の力の代わりに特殊な能力を会得して生まれてきます。ひとりの男=ラゴス自身も、集団で遠く離れた目的地へ転移させることに長けた能力を持ち、その能力により旅で出会った人々からの信頼を得、時には甲斐もなく奴隷に身をやつし、滅びた文明の遺跡を訪れるという目的のために淡々と旅を続けていきます。

滅びた文明の遺跡に到達したラゴスは、先人たちにならい、書物を解読し、消えたはずの技術や文化を再び世に出し、人々に伝え、また旅へと戻ります。ラゴスの本当の旅の目的は何だったのでしょう。ラゴスは目的を果たすことができたのでしょうか。

滅んだ文明の残した物を追いかけるという壮大な世界観の割に、物語のテンポがよく、すんなり読めるおすすめの一冊です。

特徴・用途別おすすめの筒井康隆の作品

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆は主にSFという分野で活躍している作家ですが、その作品の数々はSFだけではなく、純文学やコメディなど多岐に渡るジャンルで発表されています。おすすめの筒井康隆の作品をその特徴とジャンル別に追っていきましょう。

中学生におすすめ

残像に口紅を
残像に口紅を
口コミ

どんどん音が減っていく。だがさすが筒井康隆、彼の語彙力には人をうならせるものがある。

読書に興味を持つかどうかが分かれていく世代の中学生に、おすすめの一冊が「残像に口紅を」です。ある作家が意図的に世界から音をひとつずつ消失させていくことにより、世界はどうなっていくのかを虚構と現実のはざまで追っていくという実験的な試みを盛り込んだ小説です。

ある日世界から「あ」が消え、人々は愛を失い、世界から「ぺ」が消え、「ペリカン」がいなくなりました。このように、世界から文字と音が一文字ずつ消えていき、「20文字とその音が消えたら」「30文字とその音が消えたら」と、人々がどんどん表現できなくなっていく様子を、主人公である作家は別の言い方や語彙を駆使して切り抜けていきます。

そして最後にとうとう「ある文字」すら消えた時、世界はどうなっていくのでしょう。軽妙でありながら皮肉たっぷりのタッチで描く、言葉とは何かを考えさせられるおすすめの一冊です。

ラノベ

ビアンカ・オーバースタディ
ビアンカ・オーバースタディ
口コミ

「シナリオ・時をかける少女」と最近のラノベ(涼宮ハルヒの憂鬱とか)を足してそのまま出しちゃった感じです。 ええ、いつもの筒井先生ですが、この御歳でこれを飄々と書いてしまうことに感動を覚えます。

筒井康隆が2012年に発表したライトノベル形式で仕上げた小説が「ビアンカ・オーバースタディ」です。筒井康隆77歳にして初めてのライトノベルという分野への挑戦ですが、筒井康隆独自の表現もしっかり盛り込まれた、ライトノベルに興味がない人でもライトノベルは読むが筒井康隆は初めてという人でも楽しめる、おすすめの一冊です。

筒井康隆の独特の文章の雰囲気を損なわず、それでいてライトノベルの作風を逸脱せずに書き上げている、新旧ファンにこだわらずおすすめの一冊です。

おすすめの短編集

自選ドタバタ傑作選1・最後の喫煙者
自選ドタバタ傑作選1・最後の喫煙者
口コミ

ここまで話をでっちあげると尊敬の域。 読ませる文章力。 どうしてもダメなものもあったけど。 考えさせられる。

「筒井康隆の本領はナンセンスSFのショートショートで発揮される」というファンからの声も多く、短編集はどれも読み応えがある作品に仕上がっています。中でもおすすめは「自選ドタバタ傑作選」として刊行されているシリーズです。

この「自選ドタバタ傑作選」は、筒井康隆初期から中期にかけての短編SF作品を筒井康隆自身で選んで再編集した本です。筒井康隆本人が改めておすすめするSF作品が詰まった充実の一冊です。

表題作の「最後の喫煙者」は、筒井康隆自身がヘビースモーカーであることをきっかけに、執筆当時の世間の嫌煙ムードを風刺した作品と言われています。嫌煙家の女性編集者の仕事を断ったヘビースモーカーの作家の一言をきっかけに、世界が喫煙者を武力と暴力で排除する動きになるという1987年発表の作品で、2017年現在も色褪せない発想がおすすめのタイトルです。

映画

パプリカ
パプリカ

¥ 5,980

口コミ

筒井康隆の世界が、怖くないように解りやすく描かれていたと思います。

筒井康隆の作品は多数映像化されていますが、中でもおすすめしたい作品が「パプリカ」です。「パプリカ」は筒井康隆の大ファンである映画監督の今敏(こん・さとし)が手がけたアニメーション作品として映画化された長編SF作品です。

夢をモニタリングして精神疾患を治療するサイコセラピーという技術が発展した近未来の物語で、主人公の千葉敦子はその第一人者です。彼女は夢の中で「パプリカ」というもう一つの人格を持って活躍します。サイコセラピー治療のために開発された最先端の機会「DCミニ」を巡る陰謀の数々に夢と現実が入り乱れ、大団円へと向かいます。

原作は長編小説で、かなりボリュームがある一冊です。アニメ作品と合わせて楽しむことで、筒井康隆作品に初めて触れる人にもアニメが好きな人にもおすすめの仕上がりとなっています。

おすすめの筒井康隆の作品3つと代表作品

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆の作品は短編でも読み応えが充分あり、SFファンでなくても楽しめる内容の作品が多いのが特徴です。筒井康隆の代表的なおすすめの作品を3つ紹介します。

七瀬シリーズ三部作

家族八景
家族八景
口コミ

人間の厭な部分をこれでもかと丹念に描く観察力と筆力が凄まじいです。 「こういくだろうな」という予想や期待を良い意味で軽く裏切られ続けて、読むのがやめられなくなります。

深夜ドラマ化された「家族八景」は、人の心が読める18歳の美しい火田七瀬を主人公にした8つの短編集で、短編集というものの8つの話は主人公七瀬を軸に全て繋がっています。人の心が読める七瀬は、家政婦として働き色々な家族とその家庭を見ていきます。

明るい家族と夫婦でありつつ、深くて黒い人間の本音を、心が読める七瀬という超能力者を通じて浮き彫りにする奥が深い作品です。「家族八景」は、「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」と続く主人公を七瀬にした三部作となっています。

「家族八景」が1話ごとに完結するため、「家族八景」だけでも楽しめますが、七瀬という主人公をより深く掘り下げるには続編の「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」と合わせて読むのがおすすめです。

エッセイ

狂気の沙汰も金次第
狂気の沙汰も金次第
口コミ

鮮烈な随筆である。あの時代において、すでに「今」を先取りしているようなものも多々あり、驚嘆。文のテンポもよい。山藤章二のイラスト(一こまマンガ)も秀逸。捧腹絶倒必至である

筒井康隆の初のエッセイ集として「狂気の沙汰も金次第」をおすすめします。これは1973年に新聞で発表されたエッセイを集約して出版したものです。当時の世相を風刺した内容に加えて、筒井康隆独自の観点とブラックユーモアが加わり、今読んでも斬新な内容となっています。

40年ほど前の刊行物なので、時代背景は古いところがありますが、それを踏まえて読んでも充分楽しめるおすすめの一冊です。

SF長編

虚航船団
虚航船団
口コミ

読みきるのに非常にパワーがいるが、読み終えた時の達成感は最高。

SF長編としておすすめするのが、「虚航船団」です。宇宙を旅する擬人化された文房具の船団と惑星クォールに棲む鼬(いたち)族との壮大な戦争の話が描かれています。登場する文房具たちは初めから気が狂っていて、広大な宇宙を船という閉鎖された空間で目的もなく狂い続けて航海を続けます。

そんな文房具たちが司令塔から「惑星クォールを襲撃し住民を殲滅せよ」と命令を受け、状況が一変します。惑星クォールは流刑により棲み付いた鼬族の星で、十種の鼬が宗教戦争や世界大戦を経て冷戦を迎えている状況でした。冷戦の均衡が崩れ、核戦争が起ころうとするタイミングで、惑星クォールは狂った文房具たちの襲撃を受けてしまいます。

徹底的に擬人化された狂った文房具たちと、実は実際の人間の歴史をパロディ化している惑星クォールの鼬族との大戦争を、圧倒的な文章力で描き切った筒井康隆渾身のおすすめSF作品です。

筒井康隆の作品の楽しみ方

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆の作品の魅力は、豊富な語彙と卓抜した文章力を発揮しつつ、日常の、誰も気にもとめないような疑問を描き切ったり、誰もが思うようなちょっとしたことを壮大なSFのテーマにしてしまう発想の奇抜さにあります。

奇抜でありながら、作中の登場人物を通じて人間の奥に潜む汚い面や後ろ暗い部分を細やかな描写で照らし出し、SFというジャンルを越えた人間群像劇を構築しているところもおすすめです。

筒井康隆は、作品を通じてSFという非日常の舞台に、物語に登場する人間の、人間らしい汚らしさや俗っぽさを描写することでSFをより読者の身近に感じさせることで、SFというジャンルの認知度を飛躍的に高めた作家です。架空の国家や、星、生き物を通じて、身近な自分たちの人生や言葉、その発想について一石を投じるところに、筒井康隆作品おすすめの面白さがあると言えます。

年齢と経験を重ねて、筒井康隆の作品を楽しもう

筒井康隆の作品のおすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

筒井康隆の作品は、SFという非日常的な舞台と人間の当たり前の日常を交差させることにより独特の雰囲気を醸し出す、言わば「味のある」作品です。

「宇宙人と一緒に暮らしてみた」「タイムマシンを開発してみた」「(都内で)マージャンを終えて、外に出たら博多だった」などと、さらっと文章で表しているものの、実は大変突飛な発想による表現だったり、読み手は次の展開の予想がつきませんが、いつの間にか筒井康隆の作品に惹かれていきます。

インターネットが発達した現在、書店に限らず色々な方法で本を読めるようになり、色々な作家の作品に出会える機会が増えました。新しい作家が生まれ続ける現代で、なお、数十年も前の筒井康隆の作品が色褪せることなく読者を獲得し続けることに感動を覚えるでしょう。

昔読んだ筒井康隆の作品が手元にあるという方もいるのではないでしょうか。ぜひ一度、今、また筒井康隆の本をじっくり読むことをおすすめします。

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