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2017年12月02日

日本文学おすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類と選び方

「源氏物語」などの古典や、「羅生門」「人間失格」などの名作、村上春樹の「ノルウェーの森」など日本文学のおすすめをご紹介します。ネットや動画配信サイトで時間をつぶすのもいいですが、ディープな日本文学の世界に浸ってみませんか。

日本文学おすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類と選び方

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日本文学の種類と選び方

日本文学の歴史は古く、約1400年近くに渡ります。今回は、おすすめの日本文学をご紹介していきますが、その前に、どのような日本文学の種類があるかを説明します。

日本文学の種類

古典

古典文学は、中国文化の影響および仏教の影響が強い特徴を持ちます。古典文学というと敷居が高く、どうしても手が伸びないという方も多いことでしょう。しかし、日本人として生まれたからには一度は古典文学に挑戦しても良いのではないでしょうか。

最も親しまれているところでは、紫式部によって1008年に文献初出が確認できる「源氏物語」が有名です。「源氏物語」を原文で読むのが大変ならば、谷崎潤一郎による現代語訳がおすすめです。他にも、「和泉式部日記」は現代の恋愛模様に通じるところがあり親しみやすく、「竹取物語」は物語の概略を知っているので読みやすいことでしょう。

また、在原業平というモテ男を主人公にした「伊勢物語」は一つ一つの話が短いため、有名な話だけ読むという読み方ができるので、古典ビギナーにはおすすめです。

近代

近代文学と一般的に言われるのは、森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介らの活躍した明治、大正時代の作家を指すことが多いと言われます。

これらの作品は、現代の読者にも親しまれている作品が数多くあるといえるでしょう。後ほどご紹介するおすすめの日本文学のなかにも、これらの近代文学があるので、興味を持った方は読んでみてください。

近代文学の特徴としては、外国の文化を積極的に吸収して西洋の強国と並び立とうとした日本の状況を反映し、西洋の影響を強く受けています。例えば、森鴎外はドイツに留学、夏目漱石はイギリスに留学をしており、日本人としてのアイデンティティーの危機にさらされながら、やがて後世に残る名作を生み出していきました。

現代

現代文学では、ノーベル文学書を受賞した大江健三郎、そして同じく何度もノーベル文学賞が噂されましたが遂に受賞することがなかった三島由紀夫、そして海外での評価が高い安倍公房などがあげられるでしょう。

第二次世界大戦を少年として過ごし、国が是とする価値が180度転換することを体験した彼らは、その後も社会主義、共産主義などの新たな思想の潮流と時代の空気を小説で表現しました。後年になると三島由紀夫は独自の美学に、大江健三郎は障がいを持つ息子との共生を描くなど、個人的な体験を通して世界的に影響を与えた作品を残しました。

今の文学は

現在の日本で最も本が売れる作家といえば村上春樹をおいて他にはいないでしょう。大学生のころは映画のシナリオを勉強したせいか、ストーリーテラーとしての才能が豊かな村上春樹は若者を中心に人気があり、「ハルキスト」と呼ばれる熱狂的なファンも獲得しています。

また、吉本ばななは女性から特に人気があり、独自の心象風景を文章の力によってダイレクトに伝える作風で海外からの評価が高いです。村上春樹、吉本ばななの二人は、どちらかといえば社会問題を直接描くタイプではないとされていますが、時代の先端に立ち、現代日本のさまざまな問題を積極的に題材として取り入れているのが村上龍です。

現在、北朝鮮と日本、アメリカの関係はトランプ・安倍両氏がとる政策も影響して緊張の度を増していますが、村上龍はすでに「半島を出よ」という北朝鮮が日本に侵攻工作を行う物語を、非常に大きなスケールで説得力を持って描いています。

日本文学の選び方

簡単に、日本文学の概略や代表的な作家をご紹介してきましたが、それでは一冊読んでみようと考えると迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。どのように選べば、求めている本に出会えるのでしょう。これはなかなか難しい問題です。

学生や若者

若い人ならば「直観」に従うのが良いのではないでしょうか。若い時の感覚ば敏感で、研ぎ澄まされているので、題名を読んだだけでも「面白そうだ」とか、「自分のことを書いていそうだ」と分かります。また、インターネット通販が全盛の現代ですが、本屋にいってぱらぱらと本をめくってみると、文章が自分に合っているかもわかるのでおすすめです。

社会人

また、社会人の方ならば、日ごろ気になっているテーマが題材になっているものを選んでみるというのも良いでしょう。先ほどの村上龍の「半島を出よ」などもありますし、モブ・ノリオの「介護入門」などの本もあります。ただし、書評に影響されて、最初から決めつけて読み始めてしまうとせっかくの本がだいなしなので、最後はやはりインスピレーションで選ぶというのが良いのではないでしょうか。

日本文学おすすめ人気ランキングTOP3

日本文学は多彩であり、人気ランキングは個人で違って当然です。しかし、どれを読んでいいか迷っている方に、特におすすめのTOP3をご紹介します。

ランキング3位:「砂の女」

砂の女
砂の女
口コミ

初めて読んだのが10代の頃。その後20代、30代、40代、50代、、と10年に1度位読みたくなる。人生経験とともに読後感が変わる。

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められるという不思議な小説です。日本文学の最高傑作とする評論家もおり、世界20か国で翻訳されている日本文学を代表するおすすめ作品です。

ランキング2位:「人間失格」

人間失格
人間失格
口コミ

純文学 お初でこの作品を選びました。 この作品のおかげで、純文学への興味がわきました。 暗い話で少し滅入ってしまいますが、新たなカルチャーを発掘できました。

自意識が強くなっていく思春期において、内心の不安や葛藤をどう捉えてよいか分からない、誰にも相談できないという状況はよくあることです。そんなとき、太宰治の作品は心の友となってくれることでしょう。これほど「この本には自分のことがそのまま書いてある」と思わせてくれる作家は日本文学のなかでも太宰治をおいて他にはいないのではないでしょうか。

一般的に内容は暗いと言われることが多い太宰治ですが、読者へのサービス精神を作家信条としているせいか読みやすく、時に笑わせてくれ、最後は一気に引きこんで読ませてくれるエンターテイメントに優れた面をもつおすすめの日本文学です。もちろん大人の方にもおすすめの日本文学です。

ランキング1位:「こころ」

こころ
こころ
口コミ

高校生の頃に現代文の授業で読んで以来でした。 また違った視点で読めたので、楽しめました。

すでに「こころ」を読んだことがある人は、衝撃的な最期を覚えているかたも多いことでしょう。日本文学を代表する夏目漱石の代表作のひとつであり、おすすめの日本文学です。

長年親しまれてきた「こころ」ですが、TV番組で読解されたり、平野啓一郎さんの「本の読み方 スロー・リーディングの実践」で取り上げられることもあるほど、読めば読むほど仕掛けと工夫がほどこされた作品です。例えば、「こころ」は同性愛を描いた小説なのではないかなどがその一例です。高校生のころにすでに読んだことがあるかたは、もう一度読んでみるのもおすすめです。

特徴・用途別おすすめの日本文学

全集

芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)
芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)
口コミ

エンタテインメントとしての小説という形態、芥川はその極致なのかなと思っております。特に初期。面白くて、そしてある程度納得する処に落ちる。

日本文学のなかでも、芥川龍之介の全集は文庫で出ているのでおすすめです。また、短編の名手でもあった芥川龍之介の作品はどれも印象に残ります。皮肉や諧謔、機知に富む芥川龍之介の世界に全集でどっぷりと浸かってみるのもおすすめです。

名作

銀河鉄道の夜
銀河鉄道の夜
口コミ

息子に読んであげたくて買った本が自分の宝物になってしまいました。 小学2年生の息子も「すごい内容の本だね」と深く考えていました。

銀河鉄道の夜を知らない人はいないほど、日本文学の名作のひとつとして有名です。孤独な少年ジョバンニがと、友人カムパネルラが銀河鉄道の旅をする童話ですが、子供のみならず大人が読んでも深い感銘を受けるおすすめの本です。しばらく読んでいないならば、もう一度読み返すことで新たな発見があることでしょう。お子さんがいる人は親子で読んでみるのもおすすめです。

大学生におすすめ

ノルウェイの森
ノルウェイの森
口コミ

人生に傷ついたとき、人生に迷ったとき 手にとって見るとより良い本でしょう。

村上春樹は好き嫌いがはっきり分かれるとされているので、万人向けではないといわれます。しかし、同じ大学生が主人公のこの小説は、それを差し引いてもおすすめできる日本文学です。恋愛を描いた小説と読むこともできますし、主人公が世間に対してとる姿勢に共感して学ぶことができるという感想も多いおすすめの本です。

短編

人間椅子
人間椅子
口コミ

初めて読んだのは高校生のときでしたが、まずおもった感想が、「こんな世界があるんだ」でした。

日本文学で異端の作家と言われるのが江戸川乱歩です。タイトルを見れば伝わってくるでしょうが、怪しげな世界が広がり、はじめて読む人は衝撃を受けることでしょう。ただ、短編としての面白さと言う点では比類がなく、怖いもの見たさに引き込まれてしまう方も多いおすすめの本です。

名探偵明智小五郎も登場するのもおすすめポイントです。あっと言わせるどんでん返しは全く古さを感じさせません。

恋愛

TUGUMI(つぐみ)
TUGUMI(つぐみ)
口コミ

こんなに登場人物が生きている小説を久々に読みました。 強烈な作品だと思います

吉本ばななの作品は、登場人物が個性があるということと、好きな人への思いがまっすぐに表現されていることが特徴です。全く理屈っぽくなく、透明感があり、しかし雰囲気や匂いがしっかりと伝わってくるのがおすすめです。本書は、恋愛中の方はもちろん、失恋した人ならまた恋愛がしたいと思わせてくれるようなおすすめの作品です。

映画化

沈黙
沈黙
口コミ

映画化を契機として購入。 人間の無力さ、罪深さを痛感させる作品だった。

日本文学の中でのキリスト教文学としては、もっとも有名な作品のひとつと言えるのではないでしょうか。この小説は、2017年には「ディパーテッド」「タクシードライバー」で知られる映画界の巨匠マーティン・スコセッシ監督により映画化されています。浅野忠信や窪塚洋介も出演し、話題となりました。

キリスト教以外の人は、普段考えることは少ないですが、神は存在するのか、存在しているならなぜこのような不幸を前に沈黙しているのかという人類の根源的な問いを、史実に基づき大きなスケールで描いたおすすめの日本文学です。

ただ、遠藤周作の作品は日本人にもわかるようにキリスト教のテーマを伝えるという使命感を持った作家であり、小説も読者に配慮されて書かれているので、思ったより分かりやすかったという感想を持つ方が多いのでおすすめの日本文学です。

文学部のひとにおすすめ

細雪
細雪
口コミ

戦前まであった日本の美しさが見事に表現されています。四人姉妹のそれぞれの魅力の描き方も秀悦。未来に残したい一冊ではないでしょうか。

文学部といってもドイツ文学、フランス文学などたくさんあり、おすすめの日本文学を選ぶことは難しいです。しかし、日本人はやはり日本文学が基本となります。谷崎潤一郎は近代の日本文学の作家ですが、まるで古代、中世からの語り部であるかのように、ダイレクトに日本人の心象風景を伝えてくれるおすすめの作家です。

「細雪」は、まるでホームドラマのように、ささやかな人生の起伏が淡々と描かれているようでありながら、なぜか読むことをやめることのできない魅力にあふれた、おすすめの作品です。おそらく、日本人としてのDNAが刺激され、谷崎潤一郎の文章を読むことが心地よくなっているからでしょう。

外国人におすすめ

金閣寺 (1956年)
金閣寺 (1956年)
口コミ

愛読していた小説の初版(無理ならそれに近い版),作者ももしかすると触れているかもしれない,と思いながら,時を経て劣化したページを読み進めていくのは何とも楽しい経験だ.

三島由紀夫の作品は外国人に評価が高いといわれます。日本の伝統と美学を描いた作品が多いことも理由のひとつですが、三島由紀夫の文章はロジカルで翻訳がしやすいという理由もあるといいます。このため、原文で読まず、例えば英語で読む場合にも三島作品はおすすめといえるでしょう。三島由紀夫の作品で最も有名な「金閣寺」は外国人におすすめの日本文学です。

おすすめの日本文学の出版社3つと代表作品

筑摩書房

文庫版の全集を出しているのが筑摩書房です。芥川龍之介全集など、有名な作家のものは出版しているのでお気に入りの作家の全集をリーズナブルに購入することができるおすすめの出版社です。

新潮社

夏の100冊などでおなじみの新潮文庫は近代、現代の日本文学がバランスよくラインナップされているのでおすすめです。しおりになる紐がついているところも便利だという方も多いでしょう。文庫本になっている本は、どれもクォリティが高く、はずれがないので、読書欲旺盛の方はどんどん読破してしまいましょう。

岩波

日本文学のなかでも古典の近代文学が充実しているのが岩波文庫です。在庫を引き取ってもらえない関係上、街の本屋などでは敬遠され、あまり置いていない場合もあります。しかし、人によっては岩波文庫の文字と紙質でなければダメという方もいるので、同じタイトルならば岩波文庫を選んでみてはいかがでしょうか。

日本文学の楽しみ方

おすすめの日本文学を紹介してきましたが、日本文学の楽しみ方はやはり個人により異なり、一概に言うことはできないでしょう。しかし、テレビやインターネットや動画配信サイトなどが全盛の現代において、活字を楽しむという行為は昔以上に特別な意味を持つのではないでしょうか。

このような文章もそうですが、インターネットや雑誌は読みやすさを重視するため、個性がある表現というのを控えることが多いです。このため記事を誰が書いたかということはわかることは少ないです。しかし、日本文学は個性のかたまりです。お気に入りの作家ならば、一行読んだだけでそれとわかることができるでしょう。

また、そうした作家を見つけていくことが日本文学の楽しみ方の一つです。

日本文学は心の友!

日本文学のおすすめの本をご紹介してきましたが、いかがでしたか。お気に入りの日本文学は見つかりましたか。

大江健三郎さんの言葉に、作家というのは時代のカナリアでなけらばならないと言う言葉があります。つまり、同時代の人間達のなかで人一倍繊細で傷つきやすい作家が、同時代の人々の心象風景や社会問題を生き生きと描いたり、ある時は警告してくれたりしてきたのが日本文学を作ってきたと言えます。

このため日本文学を読む楽しみとは、同じ問題意識や悩みを持つ心の友を見つけることができるということであり、本はいつでも読み手がページを繰るのを待っているといえるでしょう。

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