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2017年12月23日

三島由紀夫の作品おすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

昭和最後の文豪とあだなされる三島由紀夫ですが、多くの人は「三島事件」の割腹自殺のイメージが強い事でしょう。ですが今回は作家としての三島由紀夫に視点をおいて、おすすめの作品や彼の作風などに迫っていくため、ランキング形式で作品の紹介をしていきます。

三島由紀夫の作品おすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

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昭和を代表する文豪・三島由紀夫の作品へと迫る

昭和はさまざまな文学があふれ、「文豪」と呼ばれる作家が多い時代です。なかでも、昭和を代表する作家である三島由紀夫の名前を聞いた事のある人は多い事でしょう。

三島由紀夫は小説家であるかたわら劇作家、随筆家、評論家、政治活動家など文学の世界を飛び出した事で知られる文豪です。また、彼の政治活動である「三島事件」で三島由紀夫を知った人も少なくはないでしょう。

今回は、そんな文豪として後世にさまざまな作品を残した三島由紀夫の作品へと迫っていきます。また、今でも人気のある作品ランキングの他にも、用途別でおすすめできる本を紹介していきます。昭和を代表する小説家の作品に触れてみてはいかがでしょうか。

ぜひとも作品に触れる上で知っておきたい!三島由紀夫の文学傾向

三島由紀夫が残したおすすめの本の紹介の前にまず、その三島由紀夫が描く文学傾向に少し触れておいた方がもっと楽しめます。

そこで重要視したいのは、作品の種類と選び方に関してです。小説だけでなく劇の台本や戯曲を書きあげた三島由紀夫の作品を楽しむために、どういった作品の種類があるのか。そしてどんな作品が手に取りやすいのかは、知っておいて損はないでしょう。

文学傾向の他にも、三島由紀夫が残した作品の種類について触れていきます。

文豪・三島由紀夫が作品を描く上で紙に記したその特徴とは?

三島由紀夫のおすすめの作品を紹介する前に、なぜ三島由紀夫の作品がここまで高く評価されたのか解説していきます。

元々幼年期の頃から詩作をしていたせいか、他の作家の文体とは違って、絢爛豪華で非常に詩的な文体と古典劇を基調にした人工的な構築性にあふれる作風が特徴です。それが作家だけでなく劇作家として名高い理由でもあります。

また、普通の小説を読む時に脳内で場面をイメージするのがとてもしやすく、まるで映画でも見ているかの様な読みごたえです。長編が非常に評価が高いのは「読んでいて読者の心を躍らせる」事がさらに評価を高めた理由でしょう。

さらに多くの作家は三島由紀夫の作風をこう評価しています。

文豪・川端康成が三島由紀夫の人工性を語る

三島由紀夫の作品を評価した文豪の1人、川端康成は三島由紀夫の作品、「盗賊」を読んで、「全て架空であり、真実であろう矛盾を三島由紀夫は書きだしているために理解はされにくい」と言い残しています。確かにあまりにも当時の文壇で三島由紀夫の作品が評価されにくかった理由は分かります。

しかしだからこそ理解されない、もしかしたら三島由紀夫自身も理解はしていないのだろうとも言っていましたが、しかし、それこそ作品に深みが出ているとも評されるのは中々当時の小説家ではいません。

また三島由紀夫が描く「生々しさ」と言うものにいち早く気付き、さらには三島由紀夫の作品は理解はされにくいが、その分目立つ部分もあるのだと高く評価してます。

二元論も三島由紀夫の描く作品のおすすめポイント

三島由紀夫の描く作品のおすすめポイントは正反対の事が描かれる二元論も評価が高い要因です。作家である青海建はこう述べています。

「芸術家小説である作品空間は非常に作者と近しいのに、三島由紀夫の作品にはそれがありません。作者と作品を遠ざけ、正に二元論のようだ。」と言い残しています。つまりは、三島由紀夫が果たして作者なのか、それとも作者は三島由紀夫になるものかと今でもわたしたちに興味を持たせるような言葉も高い評価の1つなのでしょう。

本をおすすめする前に知っておきたい三島由紀夫の作品の種類について

三島由紀夫の作品をおすすめする前に、もっと作品を楽しむために三島由紀夫の作品の種類に関して説明していきます。

作品の種類に関しては3つ程おすすめしたい種類があります。それは一体どの様なものか、1つずつ紹介していきましょう

小説であっても劇的な特徴のある表現

三島由紀夫 春の雪
三島由紀夫 春の雪
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豊饒の雪の第1作目で、貴族の世界を表して描かれる恋愛物語です。 20歳で死んでいく青年が輪廻転生し、さまざまな舞台と時代で繰り広げられるシリーズの1つです。

三島由紀夫の作品でみられる傾向は詩的表現と美についてです。しかし、それ以上に目をこらして見て欲しいおすすめするポイントの1つは「小説でありながら劇を連想させる壮絶感」です。これは、三島由紀夫の描いた作品の1つ目の種類でしょう。

オーストラリアの詩人であるホフマンスタールが言う「自然で自明な形式感」を再確認する事こそが小説家として重要だという持論の元に主に、「春の雪」や「奔馬」と言ったドラマ性の高い小説を書いています。

またこれは三島由紀夫の作風の1つであり、種類でもあります。生前三島由紀夫は自分の小説はなんたるものかを随筆でよく書き記しています。それも彼なりの小説を書く事に対しての流儀なのでしょう。

仮面をかぶせるも史実をもとにしたものも多い

三島由紀夫 奔馬
三島由紀夫 奔馬
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豊饒の海の第2作目にあたり、今度は右翼的な思考を持つ青年を主人公とした1冊です。 1巻である春の雪とは違い、思想を繰り広げる様はよく時代を考えさせられます。

三島由紀夫の作品の種類の1つとして、史実を元にした作品が多く、読書家の内でおすすめとされる「金閣寺」でも金閣寺で起こった火災事件などを混ぜ込んでいる作品も少なくはありません。

特に豊饒の海の第2巻にあたる「奔馬」でも三島由紀夫自身が「楯の会」を設立した際の右翼的思考が物語に織りこんであるのも三島由紀夫の作品の種類の1つでしょう。

そして思想だけでなく、自分自身を主人公に仕立てる面もあるので、当時担当編集者は困ったと言う逸話もありますが、川端康成がいち早く気付いた「生々しさ」を感じさせる話の作りは今でも評価が高く、おすすめという読者も多い程です。

今の子供達も知っている様な作品から得たもの

三島由紀夫 花ざかりの森
三島由紀夫 花ざかりの森
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三島由紀夫が10代の頃に書いたとされる「花ざかりの森」は短編集では憂国には劣るものの、「子供らしさが出ていて良い」と言われる1作です。

読書家や評論家がよく三島由紀夫の作品は「ひどくもの寂しく静まっている」つまり寂寞のエンディングと呼ばれる手法を取ると言われています。

これらはほとんどが「マッチ売りの少女」や外国文学で詩や絵本に見られる内容の一部を使われている作品も存在するため、批難される事もありますが、逆に分かりやすい芸術性を表しているとおすすめされる作品も少なくありません。

三島由紀夫本人も芸術性を積み木に例えるなどしているので、まだ子供としてのあどけなさを感じさせる作品もあるため、詩や絵本の他にも、また普段の三島由紀夫の作品と違った種類の本が書かれているのも非常に特徴的で、おすすめですす。

読書家でなくとも手に取りやすいおすすめの本の選び方!

三島由紀夫は詩の他には長編小説を多く残していますが、長編小説と聞くと「長いから嫌だ」と思う人もいるでしょう。

ですがそんな長編が苦手な人でも手に取りやすい三島由紀夫のおすすめの作品は、一体どういうものでしょうか。そしてどういった作品が読みやすいのでしょうか。おすすめの本の選び方を紹介します。

「普段文学作品なんて読まない」そんな人にはこれがおすすめ!

「普段読書どころか文学作品なんて読んだ事もない」と言う人や「文学作品は気になるけど、一体どういうものから手を出せばいいのか分からない」と言う人も多い事でしょう。

そんな人には無理に本を手に取る事は返って逆効果ですし、読む気も失せてしまいます。そう言った時にはストーリーの中に入ってきやすい物や、サクサクと読める物をぜひともおすすめします。

では三島由紀夫の作品で、手に取りやすいおすすめの作品を紹介していきます。

実在した有名な大事件を題材に!レトロチックで読みやすい1冊

三島由紀夫 青の時代
三島由紀夫 青の時代
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この小説は後半から面白みのでてくる構成である。前半は主人公が、いかに屈折した人間として成長してきたかを物語る展開であるが、これはこれで十分に楽しめる内容だ。

青の時代は1948年に実際に起こった事件である「光クラブ事件」を題材にした作品です。

地方の名家に生れ厳格な父親に反感を抱きながら、合理主義に偏執して成長した秀才青年が、大金詐欺被害に遭ったことをきっかけに、自ら高金利の闇金融会社を設立する物語です。

最初は秀才青年の思惑どおり、順調に行くかと見えたカラクリが崩壊し、挫折していく孤独な青春の虚無の破滅譚となります。

この本のおすすめポイントは、シニカルで非常にレトロチックな作品なのでどこかロマンを感じさせる反面、破滅していく青年の闇を描いているので、読んでいて「こんな結末になるのか」と衝撃的な内容です。

他にもおすすめしたいポイントは切れ味のいい文体なので、文学作品特有の固さがあまりない事と、実際に起きた事件を題材にしているのであわせて読むとさらにハラハラします。

日本では映画 外国ではオペラまでにもなったセンセーショナルな1冊

三島由紀夫 午後の曳航
三島由紀夫 午後の曳航

三島由紀夫の作品でぜひとも読んで欲しいとおすすめしたい1冊であり、読書家でなくとも読みやすいのが「午後の曳航」です。

日米英合作での映画化、またドイツではオペラ化とそのセンセーショナルな内容は日本だけでなく海外にも衝撃を与えた程の作品でその影響は今でも語り継がれています。

90年代に起きた少年の暴力事件の描写が描かれているため批評はありますが、この作品で描かれた残虐性と暴力性はその反面、少年の純粋さを主張しているように取れなくもありません。

おすすめしたいのは主人公の登が大人に求める理想像とその理想と現実の違いは酷いものだと葛藤するその描写と大人と言う存在形式への絶対的な拒絶の意志は衝撃的な結末を読者に与えています。

このため「大人が嫌いだ」と悩む思春期の子供や過去に大人の存在を否定した人にはおすすめの作品です。

これだけは読んでおきたい!三島由紀夫の作品おすすめ3冊!

今までさまざまな三島由紀夫の作品を紹介してきましたが、その中でも「これだけはぜひとも読んでもらいたい」と言う作品はまだまだ存在します。

元々三島由紀夫の作品が好きな人だけではなく、たまたま文学作品と言う事で手に取ったら「こんなにも面白い作品だったのか」と衝撃を与えた作品は数え切れません。

そんな中で読書家でない人でも「三島由紀夫の作品ではぜひとも読んでもらいたい」と言うほどのおすすめ作品を今回ランキング形式に紹介します。

第3位:テーマは海!その作品の背景で描かれるおすすめの男女の恋愛物語

三島由紀夫 潮騒
三島由紀夫 潮騒
口コミ

 私が、この作品を読むときはすでに巷で「地球の中心で、愛をさけぶ」が流行していた。その、現代に生きる若者と、昭和(戦後)を生きた若者の愛に対する考え方の違いがよく解る作品だと思う。

第3位に選ばれたのは今でも三島由紀夫の書いた作品の中で、よくおすすめされる「潮騒」と言う長編小説です。何度も映画化され、一般的にも評価が高い作品で、読者がもっともおすすめするのは、テーマを海として描いた純愛物語だと言うのが非常に評価された場面でもあります。

三重県鳥羽市に属する現在の神島を舞台に若く純朴な恋人同士の漁夫と海女が、いくつもの障害や困難を乗り越え、成就するまでを描いた純愛物語です。

海外でも高く評価されたこの作品は、今でも三島由紀夫の代表作として世間に知れ渡っています。

恋を知らないところから始まる青年の純愛物語

この「潮騒」でもっともおすすめしたい所は、主人公であり久保新治がある日、新治は浜で見覚えのない少女を見かけ、なんとなく心惹かれるも、恋愛を知らない新治は少女の名を聞いただけで胸がときめくと言う、「恋愛感情というものを一切知らない」と言うところから物語が始まるところです。

少女・初江も村の有力者である家の娘でありながら新治と出会うたびに徐々に互いに惹かれていきます。しかしそんな中、初江は嫉妬を買われ、新治との付き合いが全て初江の父の耳に入り「家の面目が立たない」と2人が会う事を禁じます。

そんな中、新治は漁師と言う職業の中で自分自身の命さえ失いかねない場面に遭遇するなど、さまざまな波乱万丈を越え、結果的に結ばれた2人の純愛は数多くの恋愛小説の中でも「潮騒」は良い作品だとおすすめしたい程です。

しかし文壇の評価が低いために3位に

当時この「潮騒」は「金閣寺」や「仮面の告白」とは違って、話の内容は難解な要素がなく、近代小説としては珍しく素直に青春の恋愛物語を描いた牧歌的な作品として評価は高いです。

しかし当時の文壇の評価によると「現実離れした作品」、「牧歌的な恋物語」はいいが、アメリカ映画的な通俗な場面は感動を呼ばない」などと言う批評もあり、所詮はおとぎ話に過ぎないと言う厳しい評価も受けていた事は事実で、正直文壇の立場からしてみれば、あまり評価は高くないでしょう。

しかし、今ではそう固い評価も少なくなってきたので、作品を発表した当時ほどの批評はありません。幻想的で少し浮世離れした作品が好きな人にはおすすめです。

第2位:異色のSF作品!三島由紀夫が残した長編でも一風変わった作品

三島由紀夫 美しい星
三島由紀夫 美しい星
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宇宙人が人間の姿を借りながら地球上で生活し、そこで得た人間・人類に対する洞察の作品。 面白かったです!各家族を惑星分けし表現している所が面白い。

第2位に選ばれたのは、今でも映画化されたSF小説「美しい星」です。当時文体や作風などを厳しく批判される文学界の中で、日本人小説家初SF小説とも言われるこの作品は一体なぜここまで高い評価を得たのでしょう。

そのおすすめポイントは空飛ぶ円盤や宇宙人を取り入れた事、そして当時の東西冷戦時代の核兵器による人類滅亡の不安・世界終末観を背景に、宇宙的観点から見た人間の物語を描いている事がおすすめポイントです。

他にも読みどころとしておすすめされるのは作中後半の、人類滅亡を願う宇宙人と、滅亡の危機を救おうとする宇宙人との論戦の場面で、正に当時の文学界では考えられないアイディアは今でも人気があります。

さまざまの人間が未知の存在で動かされる

この「美しい星」でおすすめしたい所は「とある旧家の大杉家の4人は宇宙人ではないか?」と言う突拍子で斬新な始まり方です。

それだけでなく、一家は宇宙人である事を自負しながらもその素性を世間に隠し、水爆の開発によって現実のものとなった世界滅亡の危機、核兵器の恐怖から人類を救うために邁進し始めるなど、当時の文学界では一切考えられる事のなかった正に現代のSFと遜色ない壮大なストーリーもまたおすすめできる部分でしょう。

「誰かが苦しまなければならぬ」と決意した父・重一郎を中心に、さまざまな人がこの世界滅亡の危機に関わり、人間が救われるためには、人間それぞれが抱いている虚無や絶望が「生きていること自体の絶望」を内に包みこんでいる限りは救われないと重一郎は言います。

この重一郎の持論を訴えるシーンもまた、わたし達が考える空想と世界を考えさせられる事で盛り上がると言うのも読みごたえがあるおすすめポイントです。

多くの作家が評価したこの壮大さは未知類

空飛ぶ円盤やとある旧家の一家の全員が宇宙人であるなどのファンタジーを埋め込んだこの美しい星は「当時の文学界では批難しかされなかったのでは?」と思う人もいる事でしょう。

ですがそれは全くの逆で、この「人類の滅亡」を題材にした所が注目点となり、「作者の迅速な頭脳回転の速度と小説ジャンルの拡大の意欲に、ひとまず敬意」や「ともかくこれだけうまくあつかい得た作品は、ほかにはなかったのではないか」と言う意外な評価を得ています。

3位の「潮騒」とは違い、最初から壮大さと人間の考える可能性を打ち破った事が高評価で、現代でも「この作風こそ三島由紀夫らしい」と言う評価を得ていて、内容の他にもおすすめされているポイントです。

第1位:金閣寺を舞台に 三島由紀夫が残した作品の中で最もおすすめの一冊!

三島由紀夫 金閣寺
三島由紀夫 金閣寺

三島由紀夫が残した多くの作品で第1位を獲得した作品は日本の文化財にあたいする金閣寺を舞台とした「金閣寺」です。近代日本文学を代表する傑作の1つと見なされ、海外でも評価が高い作品でもあります。このため「三島由紀夫と言えば金閣寺が代表作」と言われるほどの名作としても名高いです。

金閣寺の美に憑りつかれた学僧が、それに放火するまでの経緯を一人称告白体の形で綴ってゆく物語で、戦中戦後の時代を背景に人生の間に立ちはだかる金閣に対する美と呪詛と執着を相反する思いを抱える心理や観念を硬質で精緻な文体で綴ったと言う正に文学として完成された内容が多くの人の心を掴んでいます。

「金閣寺ほど美しいものはない」その概念こそ描かれた狂気

この「金閣寺」は日本海へ突き出た成生岬の辺鄙な貧しい寺に生まれた溝口が、僧侶である父から、「金閣ほど美しいものはこの世にない」と聞かされて育った事が始まりです。

不運にも体も弱く、生来の吃音のため自己の意思や感情の表現がうまくできない溝口は周りからからかわれ、恋愛に関しても非常に縁のない生活を送っていた中で父の勧めにより住職の道に入った事から実際に金閣寺と出会います。

父の言うとおり美しかった金閣寺は溝口の心を打ちますが、その反面戦争になった時に空襲などで焼かれないだろうかなどと、この金閣寺の「美」を守るためにさまざまな葛藤に打ちひしがれ、結果自分自身の手で金閣寺を燃やすまでの成り行きは非常に狂気的です。

実際にあった事件だからこそ衝撃を生んだ作品

この金閣寺でぜひともおすすめしたいのは、実際にあった事件を元にしたと言うところです。内容は最初から「わたし」と言う学僧の告白文として描かれているため、非常に頭に入ってきやすいというのもおすすめしたい部分でもあります。

重度の吃音症の宿命、人生との間に立ちはだかる金閣の美への呪詛に狂わされる狂気を美的に描く事によって多くの人の心を掴む部分だけでなく、実際に起きた事件の事実と違うところはそうありません。

しかし「金閣寺放火事件」を題材として留めているため、三島由紀夫が元々もちいる生々しさを使う事で美的な作品としておさまると言う点は評価が高いです。

文壇でも、「今は文学作品が非常に少なくなっているけれど、これは文学作品」や「この小説には、たしかに観念を追うと同時に、非観念の世界にくいこんでいこうとする意図がある」と評されています。

3つの作品を振り返って

三島由紀夫の作品でぜひとも読んでもらいたい作品をランキングで3つほど紹介しましたが、どれも甲乙つけがたい名作です。

これを機に三島由紀夫の作品に触れてみて、実際に生々しさや突拍子もない壮大な世界を味わってみるのも味があるでしょう。

一体どんな時にどんな作品を読めばいい?おすすめしたい作品

三島由紀夫の作品おすすめ人気ランキングTOP3・口コミ・種類

45年と決して長くはない生涯を送った三島由紀夫ですが、その波乱万丈の人生の中で残した作品は数多く存在します。では「一体どういう時にどんな作品に触れればいいのか?」と悩む人も多い事でしょう。

その悩みを解決するとともに、さらに読んで欲しいおすすめの作品を紹介します。

自伝小説でありながらも耽美な世界を繰り広げた書き下ろし小説

三島由紀夫 仮面の告白
三島由紀夫 仮面の告白
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ものすごく几帳面に自己解剖している人。自分の意志ではもう解剖が止められない。 山田風太郎評して曰く「日本に真の才人出現」

三島由紀夫が当時24歳ながらも「書き下ろしをして欲しい」と言う一言から生まれたのが「仮面の告白」です。これは自伝小説であり、人と違う性的傾向に悩み、生い立ちからの自分を客観的に生体解剖していく「わたし」の告白の物語と言うこの作品は正に「金閣寺」に並ぶ名作でしょう。

性的異常者の自覚と、正常な愛への試みと挫折が、苦痛と悲哀に満ちた理知的かつ詩的な文体で描かれている上に、当時同性愛に関しての作品などなかったものですから、非常に衝撃的な内容でした。

子供でも読める?詩を書く幼少期を過ごした三島由紀夫だからこそ読める本

詩的で美を求めた三島由紀夫の作品に、子供でも読める作品が1つ存在します。それは三島由紀夫がまだ8歳の頃に書いた作文である「冬の夜」です。

これは出版こそしていませんが、ネット上や文学を嗜む人の間では「8歳ながらにしてこの表現力と文章力はすごい」と高評価を得ています。おすすめしたいのはやはり書いたのは子供時代と言う事で、純粋かつ素直さを感じさせるその内容は子供だからこそできた事でしょう。

後々に「生々しさを感じられる」と言う三島由紀夫の作品には見られない1作です。

三島由紀夫が受賞した賞とは?数多くの賞をピックアップ!

昭和最後の文豪である三島由紀夫は戦後の日本文学界を代表する作家の1人として、ノーベル文学賞候補にも選ばれています。

その他にも1954年に代表作である「潮騒」を発表し、第1回新潮社文学賞受賞と今でもある文学賞の初めての受賞者として作家として名前が売れ始めたのはこの頃からです。

さらに名作「金閣寺」でも第8回読売文学賞を受賞するなど作家としてさまざまな賞を受賞し、文壇だけでなく世間から認められていくその人生は三島由紀夫だからこそでしょう。

映画としても評価される三島由紀夫作品 その実態は?

小説家である反面、劇作家としても戯曲を書いていた三島由紀夫ですが、正直小説の方は今でも好き嫌いが分かれる面があります。

しかし、詩的表現を得意とし、文章の構成力に長けていた三島由紀夫は「三島の映画や戯曲には外れがない」と評されるほど劇作家としての才能は今でも認められるほどです。その中でもおすすめしたい戯曲は「薔薇と海賊」と言う劇で、発表された当時の喝采は他の劇作家の比でもありません。

また、小説で好評を受けた「美しい星」や「愛の渇き」、「潮騒」も映画化され、高い評価を受けています。

もっと深く三島由紀夫の描いた作品を楽しむために

多くの三島由紀夫の作品を紹介してきましたが、ただ読むだけでなく、さらに作品を楽しむためにおすすめしたい事を紹介します。

それは別に難しい事ではありません。読んでいる内容のシーンを頭の中でじっくりと考える事です。小説としては難しくとも、元々三島由紀夫の作品は構成力が高いため、戯曲や映画にするとさらに高評価を得たものですから、シーンを考えればさらに頭に入ってきやすいでしょう。

後は映画化されている小説は積極的に見てみる事です。「小説とはこう違うんだな」と言う部分を見つけていくと、さらに楽しみやすいです。

歴代文豪最後の三島由紀夫をもっと知りたい人へ

三島由紀夫は小説家としてではなく、政治運動に参加していたと言うイメージが強い人も多い事でしょう。しかし、彼の書いた小説や随筆を読む事によって、「三島由紀夫という男はどんな男だったのか」と言う事をよく理解できます。

元々三島由紀夫に興味のある人は、同じく文豪の川端康成との書簡を漁るとさらに理解できるでしょう。「別にそこまで知らなくともいい」と言う人は作品をたくさん読めば少なくとも作家像は見えてきます。

最初は映画でも小説でもなんでもいいです。この記事を読んだのを機に三島由紀夫の作品に触れてみてはどうでしょう。

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